労災保険
2017/12/10
受注者も納得!工事や人工を発注する際に気をつけるポイント
取引をスムーズに進めるには、お互いが交渉のポイントをおさえることが大切です。今回は発注者側のポイントをみてみましょう。
工事や人工を依頼する場合、なぜこの価格になったのか明確な理由を伝えることが、相手に納得、受注してもらうための第一歩です。
どんぶり勘定はNG
何となく、今までこうだったからというような慣習や曖昧な基準で決めるのではなく、客観的な根拠に基づくことが大切で、その価格が本当に妥当なのかを掘り下げて考えられるようにするため、以下のことに注意しましょう。
①交渉前の準備は客観的なデータや合理的な根拠に基づいているか
・市場価格や動向の把握
・材料費や人件費の把握
・明確な根拠による単価設定
②適正な価格なのか
・安易な赤字受注を受けさせていないか
・受注者にコストダウンを行う技術力や管理力があるか
・その価格で安定した技術力と品質を確保できるか
③利益や手数料率の開示
④受注者の経営状態
「絶対正しい」、という価格設定は難しい
設定価格が妥当なのかどうかを判断するのは容易ではなく、特に初めての取引相手となると、同業者の評判や過去の実績を把握する必要もあります。
原材料や人件費も市場価格や動向を把握し、部品を加工したり人材の教育にいくらかかっているのかということも大切で、そういった客観的で明確な根拠に基づいて価格の設定を行うことがポイントです。
「適正な価格」を求めることは大切ですが、本質は「お互いが納得できる」ということだと思いますので、お互いが自分の納得できる範囲を明確にしましょう。