労災保険
2018/01/08
乗り遅れると危ない!?一人親方にも求められるESGへの取組み
2018年の干支は戌年ですね。戌年の長所は、他人との関わり方に長けていることです。私は、家族や友人に対しての細かな気配りのできる一年にしたいと思います。
今回は、前回紹介したESGの内容を説明したいと思います。
ESGは世界のトレンド
ESG投資が推進されたキッカケは、国連が2006年に機関投資家に対して責任のある投資を呼びかけたことで、
2012年から2017年までの5年間で2倍の2500兆円にまで拡大しており、ニュースでもグローバル企業が労働者の人権問題や環境問題などで、
NGOなどから責任を問われたり、不買運動に発展したりするケースが相次ぎ取り上げられていますが、投資という新たな要素が加わって、
企業経営をする上で大きな社会的圧力となっている流れです。
以下は各項目の取り組み例です。
(E)environment(環境)
・建築資材・廃棄物の3R(再利用・再資源化・発生抑制)の遵守
・炭素の排出削減
(企業活動で使う電力エネルギーを太陽光や風力などを再生可能エネルギーに転換)
(S)social(社会・人権)
・男女差別のない雇用機会
・外国人労働者の待遇
・働き方改革(残業や休日など)
(G)governance(企業統治)
・親会社や発注会社など関係者が協力し、その相互作用や意思決定によって社会規範や制度を作る。
「トップの意識」がポイント
ESG投資は、上記の項目に企業としてどれだけ取り組んでいるのかが問われており、一人親方や少数のチームであっても、トップに立つものはその意識を問われます。
一人親方や地方の中小企業は関係ないと思われるかもしれませんが、日本のゼネコンや住宅メーカーも世界的に展開しており、世界の評価や受注が減るとリーマンショックの時のように、
中堅ゼネコン・サブコンなど構造の下層部にまで影響は及び、経営破綻や仕事を切られる危険性は大いにあります。取引をしている企業や職人と連携し、
社会的な流れに遅れないようにしましょう。
※機関投資家:大量の資金を使って株式や債券で運用を行う大口投資家のこと