労災保険
2017/08/28
他産業と比較!建設・建築業界の就労者人口と平均年齢について
今回は人口減少と年齢構造の変化にによる、就労人口の推移について考えてみたいと思います。
2002年から2016年の14年間で比較すると、下記のようになります。
(数値は概算 ※は平均年齢は参考として表示)
減少率(↓)
建設業界 500万→400万(↓20%) ※45歳
製造業 1100万→1000万(↓10%) ※44歳
増加率(↑)
医療福祉 450万→750万(↑60%) ※43歳
情報通信 950万→1000万 (↑5%) ※37歳
サービス業 350万→400万(↑14%) ※41歳
全雇用者数で見ると、450万→1050万と約2.3倍(※42歳)となっています。
(全人口は14年間で約50万人程の減少)
全人口はそこまで減少しておらず、全雇用者数は増加しています。平均年齢が高い・肉体労働・男性の比率が高い等の理由から建設・製造業は減少している一方、急速なIT化や需要の拡大から医療福祉・情報通信・サービス業は増加しています。特に対人間で細かなケアが求められる医療福祉は人材獲得競争は同じ業界内だけでなく、政府や企業が教育・資格支援を行うことで他業界へ超えて拡大しています。外国人の受け入れも各業界で進んでいますが、長期的な投資(資金・フォロー・コミュニティの形成・受け入れ体制等)が必要となります。
私の今の会社でも、人手不足や人材育成の問題から、部署や担当の仕事関係なく兼務による進め方が増えてきています。都度人員を配置して現場をこなしてはいますが、関連企業や零細企業が人手不足により倒産し、仕事の絶対量自体も増えていることもあります。
一人一人の生産性や能力を把握できていないが故に、仕事の配分を間違えていることもあり、世間では「生産性の向上」と耳にタコができるくらい言われていますが、向上させる前に、上司・先輩が部下・後輩の仕事量や内容を把握し、管理することが大切だと思います。それを把握するために、まずは会話や交流を増やして関係性を深くしていきましょう。そうすることで、お互いが仕事の情報を開示し、調整することもできると思います。