労災保険
2016/09/20
建築・建設業界の3Kとは?可視化で他業種と比較のススメ
今回は、前回に提起した問題点について考えてみたいと思います。
問題点1 「3K(キツイ・危険・汚い)」について
なぜ建設建築の仕事が典型的な3Kと言われるようになったのでしょうか?
例えば歴史を見てみると、道路・鉄道工事は一般人ではなく囚人(網走等)が労働者となっていたこと、学歴や資格等がなくても働け、路上生活者等の困窮者が日雇いの仕事を求めて働いているという極端なイメージが先行しているというようなことです。
そして時代の変遷の中で二次産業(製造・建設・建築)から三次産業(医療・サービス・IT)へ需要が変化していることがあると思います。それは日本の人口に対する一次・二次産業によるインフラが整っていったことと、技術の発達と時間とお金を持った人間の次なる欲求に対する必然の変化でもあると思います。
私は歴史家でも著述家でもないので本題に戻りますが、3Kのイメージを強く持っているが故に、他の職業と比較した時に相対的に先入観や固定概念が強いと思います。私は医療・金融・物流・流通・建設建築と他業種の仕事をしてきたので感じますが、それぞれの仕事により3Kの基準や水準も異なります。
人の先入観や固定概念は物の見方すらも変えてしまう力があり、単に肉体的に危険・キツイ・汚いというイメージを払拭するのは大変なことです。
3Kの基準を他業種と比較し、数値やグラフ等で可視化することで、どのくらい3K度合いが強いのか、そして各々の肉体や精神と相対比較した時に許容範囲はどのくらいなのかを把握することができれば、人々の持つ考えも変わっていくかと思います。その人にとって何がキツイのか・何が危険なのか・何が汚いのか、たとえそうだとしてもどの仕事にも3Kの部分はあるということを理解出来る、経験することが大切であると思います。
そのためには人々の価値観・仕事観を測定する必要があり、皆さんが持っている携帯電話というコンピュータや個人情報等からビックデータとしての分析も進んでいます。未来は今よりも働きやすく、多様性に応えられる時代になるのでしょうか。
皆さんはどんな考えを持っていますか?? 是非教えてください。
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Bon declic株式会社
代表取締役 岡 竜也
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