労災保険
2016/11/07
人手不足の建築・建設業界で企業と求職者のミスマッチを減らすには
改善点5 人手不足=技術を身に付ける、職を得るチャンスと認識してもらう
以前に比べると高卒や大卒の就職率が回復している中、私が地方の学生達に聞いてみても、統計としては回復しているが、就職率という数字はどこでも良いので内定しさえすればカウントされてしまう統計で、自分の希望する企業に就職できていない、希望に沿わないために就職浪人をしている人も多いという現状もありました。
また、企業側も新卒なら知識を素直に吸収してくれる人材、中途なら求めるポジションに最適な人材という要望がありますが、問題なのは求職者と企業の求めるものが明確でないためにミスマッチが起きていることです。求職者は何がやりたいのか、学生生活の中で自己分析を行い、絞り込みをすることができておらず、企業もどのポジションにどのような人材が欲しいのかが明確でない場合もあります。
業界全体が人手不足ということは、求職者からすると職人になる、役職をあげる等の競争率も低くなり、教育を受ける、技術や知識を養う機会に恵まれており、努力次第で裁量ややりがいも増やせるチャンスです。特に大都市の大企業には全国から優秀な人材が流入し競争が激化しますが、地方の優良だが有名ではない中小企業などは自身の裁量も広く、社内で重要な経営ポジションを目指すこともできます。そして、企業は自社の戦略に的確な人材なのかを明確に見極めていく必要があります。
人材不足だとは言いますが、人材自体の母体は急激に減少しているわけではありませんし、人材だけで見れば外国人も多数流入しています。日本は島国であるが故に他国の労働力を活用することに抵抗感が強いですが、アメリカやヨーロッパは昔から積極的に異文化移民を受け入れ長期的な視野や戦略で発展を遂げてきました。
企業の戦略もそうですが、人材獲得についても長期的に教育していく必要があると思います。
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Bon declic株式会社
代表取締役 岡 竜也
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