労災保険
2016/11/20
建築・建設業界で外国人を雇用した際のメリットとデメリット
今回は前回の外国人技能実習生を雇用した際のメリットとデメリットについて考えてみたいと思います。
メリット
・賃金が比較的安く抑えられる(初期費用も考えると、3年以上のスパンが前提)
・素直で真面目に働く(国による、特にベトナムやミャンマー、フィリピン等は高評価を得ている)
・外国語に堪能
・大人数を一度に募集できる
・複数人雇用した時に連携力が高い
デメリット
・言葉の壁があり、コミュニケーションが取りづらい
・働き方に対する考え方を理解し対応しなければならない
・初期にビザや手数料がかかる。(国から要請する場合には1人80万円程、日本にいる実習生の場合には20万円程)
・仕事が嫌になると勝手に休む、来なくなる
私の知り合いの5社に聞き込みをしたところ、以上のような内容でした。(企業名は希望により匿名)
国内で働く場合に考えられる想定ですが、将来の海外展開等を目指している場合には、社内で教育し外国との交渉人や人脈の切り口となった例もあるようです。
一番重要なのは、雇用した後に社内の文化や考え方をしっかり理解してもらうことで、メンバーと良い人間関係を築くことで、意欲的な仕事への取り組みや成果として現れてくると思います。
外国人とコミュニケーションをとる場合に重要なのは、言語は必須要件ではなく、重要なのは「伝わる」言い方や表現です。日本語は語彙が豊かで表現も地方ごとに多彩ですが、それ故に言葉に頼りすぎて他の感覚(ジェスチャー・表情・熱意や誠意)の比率が下がりがちです。逆に外国では他国との交流が盛んであるために、言語が通じなくてもコミュニケーションを取る方法や技術に長けています。建設建築現場では声でのコミュニケーションもそうですが、場の雰囲気や目・合図等の他の感覚を使うことが多いと思います。外国人だから、という先入観や固定概念を持つのではなく、1人の人として誠実な対応が何より求められていると思います。
言うのは簡単ですが、実際の対応となると難しいものです。何か困ったり、悩んでしまう時には、私も含め多くの人の知見や知恵を借りて、お互い助け合っていきたいと思います。
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Bon declic株式会社
代表取締役 岡 竜也
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