労災保険
2016/12/18
建築・建設業界で仕事に役立つ良いアイディアを生む方法
今回は、良いアイデアや活発な議論を促進する方法について、検討してみたいと思います。
●良いアイデアを掘り出す方法
仕事のヒント・仕事で活用できるようなアイデアは、職人や社員の中の何気な
い雑談や、休憩中・食事中等の緊張が緩和された環境下で生まれやすくなると思
います。
それは、仕事に集中し緊張している状態だと、思考が一点に集めるため、様々
な考えを柔軟に取り入れ・又は組み合わせた発想も生まれにくくなること、そし
て企業の風土や組織の慣習という枠の中が思考の幅を決め、狭まってしまうため
に広い視野での捕らえ方が鈍るためではないかと思います。
当然、現場の仕事は役割や立場に応じて一点に集中(現場監督は全体を俯瞰
し、個々の動きを把握する必要がある)しなければいけないので、思考が狭まっ
たりすること自体が悪いということではありません。
重要なのは、思考の幅を狭めて集中したり、広めて俯瞰することを繰り返すこ
とで、何が足りないのか・何が必要なのかを把握することです。小さなアイデア
をその場だけで終わらせてしまうのではなく、情報として共有若しくは保存し多
くの人の頭に入れ、様々な情報と照らし合わせて統合するということです。小さ
なアイデアでも、良い部分だけでも少しずつ取り入れたり、見方を変えてみるだ
けでも発想の幅が広がります。
まさに「アイデア自体にまだ価値はなく、それを具現化し実行していく意思や
行動に価値がある」ということ、点と点を繋ぎ合わせ、面にするということの重
要性を感じます。
方策としては下記を挙げてみます。
・アイデアの種を作るために、社員や職人と、積極的なコミュニケーションを図
る
(メールや電話だけではなく、対話を通じてお互いの共通の時事や興味について
意見を交換する。)
・小さなアイデアが発生したら、具体的な実行方法まで考察してみる。
(紙やボードに書いたりすることで、他の感覚を使うので、記憶や次の作業や情
報を視覚的に捕らえ、今の作業や仕事との共通性等も把握できる)
・アイデアが残る、残しやすい環境を整備する。
(SNSやツイッター等、個人の本音やその時感じた事を言語化できるようにす
る。現代の20・30代は、匿名やWEB上であれば、発言できる・しやすいとい
う傾向もあると思います。その人の特徴を理解し、手段をカスタマイズするこ
とも良いと思います。)
●活発な議論を促進する方法
人と人との議論を活発にするコツとして、
・何が正解で、何が不正解という決めつけをしない。
(お互いの考えや意見を交換することが目的だと思います。)
・多様な情報収集をするという自発性と向上心を養う。
(普段から何気ないニュースや記事に対して自分の意見を持ち、自分の生活や仕
事の中でどんな活用が出来るのか想像することで、創造に繋がる種となります。)
・自分の考えや想いを言語化・文字化して整理する。
(仕入れた情報を咀嚼し、人に説明できて理解ができていると思います。)
・相手の意見や考えをしっかり聞いて理解する思いやり。
(自分の考えや想いを一方的に言ったりするのではなく、意見や考えを交換す
るという視点で行う。言葉は伝わるのではなく、伝えようとすることが重要で
す。)
私も含めですが、上記の方法のポイントを意識しながら生活することでも、新しいアイデアや考えはいくらでも吸収し、活用できると思います。
考えることも重要ですが、まず実行し、試行錯誤しましょう!
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Bon declic株式会社
代表取締役 岡 竜也
mail:transnationalholdings123@gmail.com