労災保険
2016/12/25
現場の負担軽減、作業効率1,5倍向上!ロボットスーツ「HAL」
今回も話題のニュースの内容になりますが、人手不足解消に向けた取り組みについて紹介します。
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介護スタッフの腰の負担を軽減するロボットスーツとしても知られるサイバーダインの「HAL」。
大林組の建設現場にもHALを導入・装着し、重量のある資材を運ぶ際の腰への負担軽減、作業の効率を実証実験したところ、作業量が1.5倍も向上したことがわかったそうです。
ロボットスーツ「HAL」は2016年度末までに10台を全国の本・支店に導入され、17年度以降はさらに導入台数を増やしていきます。
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遂に、作業を手助けする道具の領域を超えて、人間の身体の一部となり補助することが可能になりました。
「HAL」は人間の脳の電気信号を検知し、筋肉の動きに応じて補助してくれるという画期的な機械です。
初期導入費用550,000円、ランニングコストは期間により異なりますが、6ヶ月から5年で、価格は毎月158,000円から188,000円だそうです。
導入費用は人件費に換算すると、月に人工3人分程になりますが、一度の作業で作業量を1.5倍に増加させられることを考えると安い先行投資なのかもしれません。
(例:月単位(20日稼動)で見ると、機械無しの3人だと60工数、機械有りの1人で30工数となります。つまり機械有りの2人で3人分の仕事が理論上は可能になります。実際には補助が必要な活動ばかりするわけではないので、職種や状況により異なります。)
現在のHALは人間の補助ですが、多くの作業から動きや力加減等のビックデータを集積していけば、自立走行し自分で効率的に作業を行う機械となることも可能です。
将来を考えれば、AI(人工知能)が人間の仕事を奪うという懸念もありますが、人間にしか出来ない工夫や細かな感覚、創造性が生き残る術なのかもしれません。
私は、そういった未来が来ることは確実であると思いますが、職人の手で作り上げたオリジナルと個性のある建設建築もそれ以上に価値があり、人間の作る最高級品若しくは、機械の作る量産型に二極化していくというのが今までの通例ですが、技術の発展と進化には際限がなくなりつつあり、進化のスピードも加速度的に伸びていることから、全く異なる新しい何かが形成されるかもしれません。
話を戻ると、「HAL」には導入までの期間や費用、専門の講習を受けなければ使用することは出来ないという問題がありますが、これから請負う工事の内容や、人材計画を検討していくことがスタートになります。
新しい技術や道具は、必ずしも全ての職人、どんな工事にでも使えるという普遍性があるわけではありません。しかし、大手ゼネコンが導入している事を考えると、施主から直接請負って工事をしている場合等を除くと、情報としてだけではなく、成功・活用事例が増えてくるに連れて業界の共通のツールやルールに派生していきます。
早めから新しい技術や情報を取り入れる準備を整えておくことが大切であると思います。
「HAL」についての詳細は下記を参照ください。
http://www.cyberdyne.jp/products/HAL/
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Bon declic株式会社
代表取締役 岡 竜也
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