労災保険
2017/03/14
建設・建築業界の現場で役立つ!記憶を利用して職人を育てる方法
今回は人材不足の中で、効率的に職人や部下を教育していくためのコツについて検討したいと思います。
教育は、言葉や体験を通じて相手に物事を理解、記憶させ、現場で使える知識・経験に変えていくことであると思います。
いくら熱心に教えても、知識や経験として残っていなければ、それは現場での判断材料として使うことは出来ません。
どのような方法で教育していくことが、記憶・経験としての定着に繋がるのでしょうか。
これはアメリカの研究機関が、インプットの方法と記憶の定着率について調査した図です。
平均記憶率を見ていくと、「講義」5%、「読む」10%、「視聴覚教材」20%、「実験機材」30%、「グループ討論」50%、「体験を通した学習」75%、「他人に教えた経験」90%となっています。
記憶率は実施の難しさとも比例します。講義を聞いたり本を読むより、人に教えるということは、自分がしっかり理解し、且つ自分の言葉で表現できるということです。頭で理解していても言葉で説明することは非常に難しいです。誰にでも分かり易く、理解しやすい言葉を選び説明することは、ある意味での技術であるとも思います。人の理解度は可視化したり測定することは非常に困難です。
自分が教えた事に対して相手が本当に理解しているのか確認する方法として参考にして頂ければと思います。
教育者は、教える人の誰よりも自分が学習し、理解していなければいけませんし、そしてそれを継続していかなければなりません。
世の中で秀でた方々は圧倒的に学習し、試行錯誤を繰り返しています。
皆さんも自分が出来る範囲から少しずつ、着実に学習していきましょう!